ども!だいす(@dice_motosensei)です!
今回はこんな疑問に答えていきます。
本記事の内容
- 教員からの転職は何歳までにするとよいかとその理由
教員のあなたが、「転職しようかな…」と思いながら何年も経ってしまっているのであれば危険です。
年齢によっては「教員からの転職」がほぼ不可能になってしまうからです。
本記事では、教員から転職するなら何歳までにすればいいのか、目安とその理由を紹介します。
本記事を読めば、自分の年齢と照らし合わせて転職戦略をたてることができるようになります。
記事の信頼性
筆者は、公立小学校で9年間働きました。
その後2019年の3月、31歳の時に退職し、同年8月に転職活動を経てエンジニアに転職しました。
「元教員」の「転職経験者」です。
まとめ
- 教員から転職するならできるだけ早い方がいい
- 教員からの転職は30歳までにできるとベスト
- 教員からの転職は35歳までにできるとベター
では詳しく解説していきます。
教員から転職するならできるだけ早い方がいい
「募集・採用における年齢制限」は法律で禁止されている
前提として、「募集・採用における年齢制限」は法律で禁止されています。
募集・採用における年齢制限禁止について
雇用対策法が改正され、平成19年10月から、事業主は労働者の募集及び採用について、年齢に関わりなく均等な機会を与えなければならないこととされ、年齢制限の禁止が義務化されました。
つまり、基本的には募集に年齢制限をかけたり、年齢を理由に採用を不採用にしたりすることはできません。
とはいえ若い方がいいのが企業の本音
「年齢制限がないから、いくつになっても転職できるのでは?」と思いますよね?
しかし、そんなことは全くありません。
20代の中途採用をするのと、50代の中途採用をするのとでは、企業にとってのハードルに違いがあるからです。
詳しくは後述します。
教員からの転職は30歳までにできるとベスト
転職サービスDODAの調査によれば、転職成功者の2人に1人が30歳未満です。
[引用元:DODA(転職サービス「doda」転職成功者の年齢調査(2019年上半期))]
教員からの転職成功者の割合も、この傾向があるのは間違いないでしょう。
では、なぜ20代の転職は成功しやすいのか。
教育の費用対効果が高いから採用されやすい
人を雇い、社内で教育するのにはお金がかかります。
年収350万で雇うのであれば、年間350万円の投資をするということです。
投資は、長い時間をかけた方がリターンが得られる可能性が高くなります。
会社で活躍してくれる時間がより長い方を採用したいというのは、企業にとって自然な考えです。
「元教員」は正直、「ビジネススキルがない」とみなされてしまいます。
イチから教育するとなると、若い方が絶対的に有利なのです。
会社の色に染めやすいから採用されやすい
ある程度社会人経験があると、その人の仕事観は自然と固まってきます。
企業にとっては時に、それがやっかいなこともあるんですよ。
まっさらな状態の方が、会社も教育しやすいものです。
未経験業界にも可能性がある
これまでのキャリアが生かしづらい業界、いわゆる未経験業界へのチャレンジがしやすいのも20代。
30歳を超える中途採用には、即戦力を期待する企業が多いからです。
20代だったら「スキルや経験」よりも、「熱意やポテンシャル」を評価してもらいやすいです。
「ビジネススキルがない」ととらえられてしまう「元教員」にも、大いにチャンスが眠っています。
年収ダウンにも対応しやすい
教員は高給取りです。
転職するとなると、多くの場合年収ダウンは避けられないでしょう。
しかし、若ければ若いほどその分「下げ幅」を抑えることが可能です。
また、家族を養ったり、マイホームを買ったりしていないことが多いため、お金の融通がききやすいのです。
教員からの転職は35歳までにできるとベター
先程のグラフをもう一度見てみましょう。
[引用元:DODA(転職サービス「doda」転職成功者の年齢調査(2019年上半期))]
30歳以上の転職成功者のうち、その半分が「30~34歳」です。
つまりここが、転職をするかどうかを決断する1つの目安といえます。
20代に比べれば不利
前述したとおり、30歳以降の中途採用は基本的に即戦力を期待しています。
20代よりも「スキルや経験」を重視されるのです。
また、民間経験者の他の30代と比べたときも、どうしても見劣りしてしまうというのが企業の本音でしょう。
それでも戦略次第で転職は可能
しかし、勝機はあります。
実際、30代で転職を成功させた人はいます。
他ならぬ筆者も、そのうちの1人です。
不利な中で戦うなりに、しっかり戦略を練りましょう。
「スキルや経験」の棚卸しをする
どんな業務を通して、どんな力を身に付けてきたのか。
学校という組織にどんな良い影響を与えてきたのか。
他の教員に負けないことは何か、またそれはなぜか。
このあたりは、きちんと自己分析しましょう。
「スキルや経験」を生かせる業界や企業を見定める
完全な未経験業界は正直厳しいものです。
自分が持っている武器を生かして戦いましょう。
業界分析・企業研究をじっくりして、どこだったら自分の強みを生かせるか。
面接のときに、「私を雇うと、御社にこんなメリットがあります!」と堂々と言える場所を選んで勝負しましょう。
35歳を超えてからの転職も決して無理ではないが…
先程のグラフを見て分かる通り、転職成功者の4人に1人は35歳以上です。
そのデータからしても、決して不可能ではありません。
ただし、この年齢の求職者に対しては、より高い「スキルや経験」が求められるものです。
代表的なものは「マネジメント力」。
学校で言えば「教務主任」と同等のポストを経験しているのであれば、強みとしてアピールできるでしょう。
しかし、「35歳以上」の「元教員」からの転職は正直いばらの道だと思います。
企業からの第一印象がよくないからです(多分ほとんど書類が通りません)…。
できることなら、35歳までに決断することをおすすめします。
おわりに
「転職に年齢は関係ない」
本当はそう言いたいところですが、現実はそれほど甘いものではありません。
自分の年齢と、もっている「スキルや経験」を考えた上で転職戦略をたてましょう。