ども!だいす(@dice_motosensei)です!
今回はこんな疑問に答えていきます。
本記事の内容
- 筆者が教員を辞めた3つの理由
教員という職業は、周りから見ると恵まれているように思われます。
- 毎年必ず昇給
- 長期休みがある
- 公務員だから安定
- ボーナスも必ず出る
- 退職金は保証されている
そんな教員をなぜ辞めたのか、不思議に思うかもしれません。
そこで、本記事では筆者が教員を辞めた3つの理由を解説。
教員の仕事の実態が少し分かりますよ?
転職理由1)超超超ブラック労働
まぁ、これはだいぶ世の中に認知されているのであえて説明するまでもないですが…
一応言語化しておきます(笑)。
ちなみに勤務時間は8:15~16:45。
休憩時間は児童が下校した15:30~16:15。
※勤務時間や、労働環境の実態は自治体によって変わると思います。
- なぜか子供が(勤務開始時間前の)8:05に登校してくるため遅くとも8時までには出勤
- 日中、トイレに行く暇がない。休み時間は、授業の片づけ・準備、子供のけんかの仲裁、委員会活動の指導等で休めない。
- 教員が給食を食べられる時間は実質10分。
- 放課後の休憩時間に休んでいる人はいない。休むくらいなら仕事する。学級の仕事ができる貴重な時間。
- 放課後は基本的に毎日何かしらの会議。16:15~16:45の30分で終わることはまずない。ひどいと16:00から平気で会議を入れられる。
- 校務分掌(校内で割当てられる仕事)多数。企業で言えば3部署くらいかけもちして仕事してる感じ。
- 残業は当たり前。20時に帰るのが基本。「教員が好きで残っている」ため、残業代はなし。
- 休日出勤多数。特に行事前や成績前の時期は休日ありきで仕事をしている。「教員が好きで出勤している」ため、休日出勤手当はなし。
- 持ち帰り仕事多数。教材研究を学校でできることはまれで、大概家でやっていた。
細かいこと言い始めるときりがないので、この辺にしておきます。
あらためて文章にするとヒきますね(笑)
ちなみに、教員は公務員だからという理由で「定時に帰っている」と思っている保護者や地域の方はいまだにいらっしゃいます。
教員の仕事って結構多岐にわたるんですよ。
- 授業準備(授業計画、必要な資料やプリントの作成等)
- 学習評価の蓄積(テストだけで評価をつけてるわけじゃないんですよ)
- テストやドリルの丸付け
- 日中の児童のトラブルを学年や児童支援専任とで共有、保護者への連絡
- 週案(翌週の時間割、授業内容の計画)の作成
- 行事の計画、運営、準備
- 職員会議提案資料の作成
- 校務分掌の仕事(体育部だったら運動会、特活部だったら全校遠足等)
どうしているの?
- 子供と一緒に9時に寝て、4時に起きて家で仕事をしてから出勤
- 朝5時に学校に来て仕事をする
- 休日、子供を学校に連れてきて仕事をする
この手のパターンが多かったです。
ちなみに、小さいお子さんがいる方は学校ではいわゆる中堅となり、重要な仕事を振られることが多いです。
小さいお子さんがいるから仕事が楽になることはありませんでした。
教員は産休、育休はとりやすいし、復職もしやすいです。
しかし僕は当時、こういう先輩の姿を見て「教員をやっているうちは、子供をもちたくはないな…」と思っていました。
とにかくすさまじい仕事量、これに忙殺される毎日が正直苦痛でした。
転職理由2)将来への不安
社会で通用する汎用的なスキルが身につかない
教員は教育のプロです。
学習指導、児童指導、学級経営のスキルはたしかに身につきます。
しかし、そのスキルに市場価値はあるのでしょうか?
答えはNo。
元教員の肩書は、転職市場においてほぼ無価値ととらえられてしまいます。
教員4年目頃から「定年までは続けられないな…」とうっすら感じていた僕にとって、自身に市場価値がないというのはかなり致命的でした。
辞めたいときに辞めたとして、別の働き口がないことを意味するからです。
これからの社会に求められるスキルを身につけなければ、という危機感に近い気持ちが芽生えました。
キャリアのビジョンが描けない
教員が出世していくロードマップは、概ね以下のような感じです。
学級担任
→ 学年主任
→ 主幹教諭(重要なポストを任されるようになる肩書)
→ 教務主任(学校のNo.3)
または 児童支援専任(児童指導、保護者対応のスペシャリスト)
→ 副校長(教頭)
→ 教育委員会
→ 校長
もちろんこの限りではありません。
副校長になる前に教育委員会に行く人もいるし、教育委員会に行かずに副校長から校長になる人もいます。
僕はこういう先輩方の姿を見ていて「出世したくない」と思うようになりました。
その理由は以下の通り。
- 学年主任になりたくない、なぜなら仕事と責任は増えるが、給料は増えないから。
- 主幹教諭になりたくない、なぜなら給料は増えるが、仕事量がえげつないほど増えるから
- 教務主任になりたくない、なぜなら管理職とその他の教員との板挟みにあうから
- 児童支援専任になりたくない、なぜなら課題のある児童とその保護者とばかり向き合うことになり、病みそうだから
- 管理職になりたくない、なぜなら基本的に嫌われるポジションだから(笑)
僕、めちゃくちゃ向上心のない教員だったように見えますね(笑)
一応自己弁護しておきますと、教材研究とか学級経営はめっちゃ力入れてましたからね。
学年主任も4年やったし。
というわけで、教員としての明るい未来が見えなかったわけです。
出世したくないからといって、ずっと学級担任やりたいわけでもなかったですしね(というより体力的に無理)。
そんなこんなで、「このまま教員として一生を終えていいのかな?」と思ったわけです。
転職理由3)全ての子供を愛せない
大学卒業時は、「子供が好き」だと思っていました。
けど、現場に入ると本当にいろんな子供がいるわけですよ。
問題行動が目に余る子供にもたくさん出会ってきました。
その子が悪いわけでも、その子の親が悪いわけでもありません。
誰が悪いわけでもないんです。
だけど、どうしても愛せなかったんです。
教員だって”人”です。
「好きになれない」という感情はどうしたって湧き出てくるんですよ。
僕の周りには、そういう子も「かわいい」と愛せる教員がいたことも事実です。
だけど、僕は違いました。
そんな僕が教員を続けることは子供にとっても自分にとっても良くないことだと思いました。
教員から転職するのはもったいない?
鉄板の質問ですね。
そりゃ教員は公務員ですから、給与は安定、毎年昇給、ボーナスも確定、クビになることもありません。
年金と退職金は保証されています(金額は置いといて)。
住宅ローンも組みやすいです。
長期休みは年に3回あり、夏休み中にいたっては丸2週間も休みをとることができました。
一般企業のサラリーマンからしたら、うらやましい限りの待遇ですね。
これを手放すなんて頭がおかしいとしか思えないかもしれません。
しかし、僕はもったいないと思ったことは一度もありません。
むしろ、このまま教員を続けていくことに疑問を感じながら残りの人生を過ごしていくことの方がよっぽどもったいないことだと思っていました。
おわりに
もし、この記事を読んだあなたが似たような思いを抱いているのなら、今すぐにでもアクションを起こした方がいいと思います。
あなたの人生は1回限りですからね。
もし転職も考えているようであれば、下記記事を参考にしてみてください。