ども!だいす(@dice_motosensei)です!
今回はこんな疑問に答えていきます。
本記事の内容
- 教員から転職すると、給料はどう変わるのか
- 平均年収を元に、年齢・職種・業種別に比較
- 教員から転職する際の、その他の注意点
「教員、しんどい…もっと働きやすい環境に転職したい…」
そう思って転職してみたら、今度は経済的に苦しい生活に…
教員は高給取りです。
現実的なお金の問題に目を向けないと、こんな失敗をしかねません。
そこで本記事では、教員が転職すると年収がどのように変化するのかを解説します。
年齢・職種・業種別に比較しているので、どのように変化するのかより具体的にイメージできるようになりますよ?
記事の信頼性
筆者は、公立小学校で9年間働きました。
その後2019年の3月に退職し、同年8月に転職活動を経てエンジニアに転職しました。
「元教員」の「転職経験者」です。
まとめ
![まとめ](https://dice65536.com/wp-content/uploads/2020/04/ed439ed43d0526162db2c6c2d91734e4_m.jpg)
結論から言うと、教員から転職するとほぼ間違いなく年収は下がります。
ここは覚悟しないといけませんね。
教員からの転職 平均年収の変化
![教員からの転職 平均年収の変化](https://dice65536.com/wp-content/uploads/2020/05/graph.jpg)
年齢・職種・業界別に比較していきます。
データの参照先は以下の通りです。
公立小学校教員の平均年収(Education Career)
公立中学校教員の平均年収(Education Career)
平均年収ランキング 最新版【年齢別】(doda)
ちなみに、これから示すデータは「地方による差」や「大企業と中小企業の差」は考慮されていません。
そのつもりでご覧ください。
20代の場合
![職種別比較グラフ](https://dice65536.com/wp-content/uploads/2020/05/c595a6112859955bdc26f18625e5ca3a.jpg)
![職種一覧](https://dice65536.com/wp-content/uploads/2020/05/aa9cb3dabed5b5338d1dc81172339292.jpg)
「専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人)」であれば年収アップ。
ただし、名前の通り専門的な仕事なだけに転職は難しいでしょう。
となると、他の職種は全て年収ダウン。
下がり幅は、約20~110万円。
職種によってかなり差がありますね。
教員からの転職も現実的な「営業系」だったら、33万円ダウン。
年収にはボーナスが含まれていることを考えると、月給の手取りは大きくは変わらないかもしれませんね。
![業種別比較グラフ](https://dice65536.com/wp-content/uploads/2020/05/3f9f8d429078e9e17df2972c9e28db5b.jpg)
![業種一覧](https://dice65536.com/wp-content/uploads/2020/05/38408dc8c2051662ba59fcc95a178e17.jpg)
業種別に見ると、どの業種に転職しても年収ダウンは避けられないようです。
下がり幅は、約40~100万円。
業種によっても大きな差があります。
30代の場合
![職種別比較グラフ](https://dice65536.com/wp-content/uploads/2020/05/18fb04c14b5de015b638727f6837f939.jpg)
![職種一覧](https://dice65536.com/wp-content/uploads/2020/05/aa9cb3dabed5b5338d1dc81172339292.jpg)
30代でも、ほとんどの職種で年収ダウンです。
下がり幅は、約40~220万円。
20代に比べて、職種による下がり幅が広がりました。
![業種別比較グラフ](https://dice65536.com/wp-content/uploads/2020/05/2c27cdfd35051402c79490f853da5641.jpg)
![業種一覧](https://dice65536.com/wp-content/uploads/2020/05/38408dc8c2051662ba59fcc95a178e17.jpg)
依然、「公立小中学校教員」が最も年収が高いです。
下がり幅は、約40~170万円。
40代の場合
![職種別比較グラフ](https://dice65536.com/wp-content/uploads/2020/05/7bb72467790b31067cf686ae3200caac.jpg)
![職種一覧](https://dice65536.com/wp-content/uploads/2020/05/aa9cb3dabed5b5338d1dc81172339292.jpg)
ついに専門職すらも抜き去りました。
公立教員恐るべし。
下がり幅は、約30~300万円。
40代ともなると、職種による差はさらに広がります。
![業種別比較グラフ](https://dice65536.com/wp-content/uploads/2020/05/45106f2f90326c85cceb34da064bce74.jpg)
![業種一覧](https://dice65536.com/wp-content/uploads/2020/05/38408dc8c2051662ba59fcc95a178e17.jpg)
はい、こちらもまだ「公立小中学校教員」がトップに君臨していますね。
下がり幅は、約70~220万円。
つまり…
教員から転職するとなると、年収はほぼ間違いなく下がります。
加えて、年齢を重ねるごとにより大きく下がっていきます。
「教員から転職するなら早い方がいい」という理由の1つです。
ちなみに、32歳で関東の公立小学校教員から転職した私も、ご多分に漏れず年収ダウンしました。
自分は600万弱から350万に大幅ダウンです😂
こっから伸ばして、生涯年収を教員時代以上にしたります💪
— だいす🎲@元先生エンジニア初心者ブロガー (@dice_motosensei) February 18, 2020
教員からの転職 注意すべきお金の問題
![教員からの転職 注意すべきお金の問題](https://dice65536.com/wp-content/uploads/2020/03/b2fb956b369e503977ce697367f2b146_s.jpg)
教員から転職するとなると、年収以外にも注目すべき点があります。
ボーナス
公立小中学校教員なら、夏に約2ヶ月分、冬に約2ヶ月分のボーナスが保証されています。
しかし、民間企業の場合以下のような可能性があります。
- 年間4ヶ月分も出ないかも
- そもそもボーナスが出ないこともある
- 企業規模によっても金額には大きな開きが
教員の安定に比べたら、民間企業は不安定です。
しかし、一方で「決算賞与」が出るなど、“いい意味で不安定”になることも。
昇給
教員は、毎年必ず昇給します。
その代わり一気に上がることもありません。
一方で、民間企業ではそれが保証されていません。
日本の企業であれば(外資でなければ)、基本的に昇給していくものですが「絶対」ではないです。
しかし、業界や企業規模によっては「年齢や経験年数」ではなく、「成果や実績」が評価されて大きく昇給される可能性もあります。
退職金
総務省の平成30年4月1日地方公務員給与実態調査結果(第1 調査結果の概要)によれば、教員の定年退職金は25年以上勤務していればおよそ2270万円。
![教員の退職金](https://dice65536.com/wp-content/uploads/2020/05/26dea99955ad6dcae9d1ab7bc3bf2905.jpg)
一方で、Money VIVA(三井住友銀行)によれば、民間企業の退職金相場は以下の通りです。
![退職金の相場(企業規模別)](https://money-viva.jp/img/taisyokukin000403.jpg)
![退職金の相場(業種別)](https://money-viva.jp/img/taisyokukin000404.jpg)
ご覧の通り、教員以上の退職金が出ることはまずありません。
一部の大企業で長く勤めた人だけでしょう。
おわりに
教員から転職するということは、労働環境やキャリア形成など、何かしらを良くしたいからですよね。
ということは、何かが悪くなることも覚悟しなければいけません。
教員からの転職の場合、それが「お金」になります。
生活に大きく関わることなので、よく考えましょうね。
教員からの転職には、その他にもチェックしておきたいポイントがあります。
教員からの転職で後悔しないための3つのチェックポイントで解説しているので、よければご覧ください。