ども!だいす(@dice_motosensei)です!
だったらまぁ大丈夫かな。
ちょっと待った!
あなたが調べたその平均残業時間、鵜呑みにしちゃまずいですよ。
本記事の内容
- 平均残業時間はあてにならない理由
- 筆者の実際の残業時間を紹介
「エンジニア 残業」で調べてみると、様々な記事で平均残業時間が紹介されています。
でも、この数字を信じきっていると、いざ転職したあとに「こんなはずじゃなかった…」とギャップに苦しむかも。
そこで本記事では、なぜ平均残業時間を疑う必要があるのかを解説。
さらには、筆者の残業の実態についても紹介します。
本記事を読めば、平均残業時間の数字の裏に隠されている真実を知り、正しく判断できるようになりますよ。
記事の信頼性
筆者は、2019年3月に小学校教員を退職。
その後、2019年4月からおよそ10週間プログラミングスクールに通い、同年8月にエンジニア転職を果たしました。
未経験からエンジニア転職、実務経験約1年の現役エンジニアです。
ITエンジニアの平均残業時間はあてにならない5つの理由
ネットでよく見る「ITエンジニアの平均残業時間は〇〇時間」こんな記事。
この数字をあてにしない方がいい理由は次の5つ。
- 職種によって変わるから
- 業務形態によって変わるから
- 会社の労働制度によって変わるから
- 会社の風土によって変わるから
- そもそも「平均」はあてにならないから
どういうことなのか、詳しく解説していきます。
ITエンジニアの平均残業時間はあてにならない理由 その1)職種によって変わるから
ITエンジニアと一言で言っても様々な職種があります。
代表的なものは以下の通り。
- システムエンジニア(SE)
- プログラマー
- データベースエンジニア
- ネットワークエンジニア
- セキュリティエンジニア
- インフラエンジニア
- フロントエンドエンジニア
- 組み込みエンジニア
業務内容はバラバラ。
それをひとまとめにして平均残業時間を出していても、全然意味がないですよね。
ITエンジニアの平均残業時間はあてにならない理由 その2)業務形態によって変わるから
残念ながらそれでもあてになりません。
同じSEでも、自社開発か受託開発かで業務の性質が大きく変わるからです。
自社開発企業とは、自分の会社でサービスを作っている会社のこと(メルカリ、LINE等)。
受託開発企業とは、顧客から依頼を受けてサービスを作っている会社のこと。
一般的に自社開発には納期がありませんが、受託開発には納期があります。
これだけでも大きな違いです。
だから、これらをひとくくりにされて平均残業時間を出されてもあてになりません。
ITエンジニアの平均残業時間はあてにならない理由 その3)会社の労働制度によって変わるから
残業代が出る会社か、みなし残業制度の会社なのかも、残業時間に影響するでしょう。
みなし残業制度とは、あらかじめ給与に固定残業代を上乗せして給与が支払われる制度です。
つまり、一切残業しなくても、どれだけ残業しても給与は同じということ。
残業代が出る会社はどうでしょう。
残業代を稼ぎたいからたくさん残業する人、いそうですよね。
一方でみなし残業制度だったらどうでしょう。
定時で帰る方が固定残業代の分お得になるので、なるべく早く帰ろうとする人が多くなりそうです。
これらは働く人の心理によるので、上記の通りとは限りません。
が、会社の労働制度は残業時間に大きく影響するはず。
それらをひとくくにした平均残業時間は果たしてあてになるのか疑問です。
ITエンジニアの平均残業時間はあてにならない理由 その4)会社の風土によって変わるから
要は「早く帰ろうという意識が根付いているかどうか」
下記のような雰囲気って実際その会社で働いてみないと分からないものです。
- 定時で帰ると白い目で見られる
- 上司が遅くまで残っているので早く帰りづらい
- 社長が「会社のために身を粉にして働こう」という考え
これは筆者の勝手なイメージですが、歴史の長い大企業には上記のような雰囲気がありがちだと思ってます。
逆に歴史の浅いベンチャーは、なるべく効率よく作業してさっさと帰ろうという雰囲気があるところが多いのでは。
こういう会社を全部ひっくるめて平均残業時間を出したところで、果たして意味があるのかと思いますね。
ITエンジニアの平均残業時間はあてにならない理由 その5)そもそも「平均」はあてにならないから
こんなこと言うと身も蓋もないですが笑
でも「平均」の性質上これは事実です。
よく挙げられる例として、次の2つのグループの平均はどちらも50です。
Aグループ【40,45,50,55,60】
Bグループ【10,30,50,70,90】
つまり、「平均」だけだと散らばり具合(分散)が分かりません。
Bグループのような散らばり具合だった場合、めちゃくちゃ残業が多い会社とめちゃくちゃ残業が少ない会社が混ざってます。
そう考えると「平均」の残業時間だけを見て判断するのは非常に危ないですよね。
ITエンジニアの残業時間についての結論
会社による
これまでの話の通り、残業時間は結局会社の事情によってバラバラです。
だから、平均残業時間はあくまで「ふ~ん、そんなもんなのね」くらいの参考程度にしておきましょう。
残業時間を入社前に確認する方法
そうは言ってもやはり実際働くとなると残業時間は気になるもの。
ではどうやって確認すればいいのか。
事前に直接聞いちゃいましょう。
ただし、聞くなら最終面接が終わって内定が出た後が無難。
できれば、現場のエンジニアと面談できる機会を用意してもらえると最高です。
最もリアルな話が聞けるでしょう。
社長や役員は調子のいいことや適当なことを言う可能性がありますからね。
筆者の残業時間をご紹介
最後に、筆者の場合実際どうなのかを少しだけご紹介。
月平均は20~30時間
ざっくり計算してみましたが、だいたい月平均20~30時間くらいです。
月20日勤務だとして毎日1時間くらいの残業という計算になりますね。
ただし、ここにも「平均」の罠が。
月によってかなりばらつきがあるんです。
閑散期は月10時間未満
閑散期は残業が0~30分の日がほとんどです。
在宅勤務の日なんかは特に、スパッと退勤する日が多いですね。
繁忙期は月80時間以上になったことも
とある大規模プロジェクトの納期直前、これは地獄でした。
勤務時間内では到底こなしきれない業務量。
1日4~5時間の残業が毎日続きました。
筆者は土日休みは死守しましたが、同僚の中には休日返上で仕事している人もいましたね。
(のちに振替休日はとれますが)
こんな感じで閑散期と繁忙期がある会社がほとんどだと思います。
振り幅があることは頭に入れておいた方がいいですね。
おわりに
おさらいです。
- 職種によって変わるから
- 業務形態によって変わるから
- 会社の労働制度によって変わるから
- 会社の風土によって変わるから
- そもそも「平均」はあてにならないから
結論:残業時間は会社による
平均の数字に踊らされず、自分が志望する会社の実態をしっかり見極められるようになりましょう。