ども!だいす(@dice_motosensei)です!
今回はこんな疑問に答えていきます。
本記事の内容
- 「プログラミングは儲かる」は半分ホントで半分ウソの理由
- プログラミングで儲けるために必要な視点
「プログラミングは儲かる」
こんな甘い誘い文句にのって、プログラミング学習を始めようとしていませんか?
たしかに「プログラミングは儲かる」という一面はあります。
でもその裏には、「〇〇なら、プログラミングで儲けることができる」というように条件がいくつか隠れているんです。
この条件を知らずにプログラミング学習を始めても、きっと近い将来後悔することになるでしょう。
そこで本記事では、「プログラミングは儲かる」は半分ホントで半分ウソの理由を解説。
今後プログラミングで稼ぐために大切な視点についてもふれていきます。
本記事を読めば、「プログラミングで稼ぐ」ためには何が必要なのか見えてきますよ。
記事の信頼性
筆者は、2019年3月に小学校教員を退職。
その後、2019年4月からおよそ10週間プログラミングスクールに通い、同年8月にエンジニア転職を果たしました。
未経験からエンジニア転職、実務経験約1年の現役エンジニアです。
「プログラミングは儲かる」は半分ホントで半分ウソの理由
まとめると以下の通り。
- ITエンジニアの平均年収は高いから
- クラウドソーシングに高単価の案件があるから
- プログラマーの平均年収は低いから
- 技術力がないと稼げないから
- 使うプログラミング言語にもよるから
- 10年後はどうなってるか分からないから
詳しく解説していきます。
「プログラミングは儲かる」は半分ホントの理由
システムエンジニアの平均年収は高いから
年収ガイドさんが、厚生労働省が発表している賃金構造基本統計調査をもとにまとめた結果によると、システムエンジニア(SE)の平均年収は約550万円。
[引用元:システム・エンジニアの年収(年収ガイド)]
国税庁の民間給与実態調査(平成30年度)によれば、給与所得者全体の平均年収は約441万円。
こうやって比べてみると、「エンジニアって稼げるじゃん!」って思いますよね。
(あくまで「平均」ですけどね)
でも、ここには落とし穴があるのでご注意を。
詳しくは後述します。
クラウドソーシングに高単価の案件があるから
クラウドソーシングとは、お仕事を頼みたい人とお仕事を受けたい人とをマッチングしてくれる場だと思ってください。
クラウドソーシングサービスで有名なクラウドワークスをのぞいてみると、プログラミングを習得していれば受けられる仕事がたくさんあります。
各案件を個別に見ていくと、報酬が5ケタ6ケタの案件がゴロゴロ。
もちろんその分時間がかかるでしょうが、本人の実力次第ではかなり効率よく稼げます。
「プログラミングは儲かる」は半分ウソの理由
プログラマーの平均年収は低いから
先ほどと同じく年収ガイドさんが、厚生労働省が発表している賃金構造基本統計調査をもとにまとめた結果によると、プログラマーの平均年収は約416万円。
[引用元:プログラマーの年収(年収ガイド)]
そうなんです。
プログラマーの年収はそれほど高いわけではないんです。
システム開発には上流工程と下流工程というものがあります。
ものすごくざっくり説明すると、
上流工程とは、顧客とシステムの仕様について整理したり(要件定義)、おおまかな設計をする工程のこと。
下流工程とは、設計書をもとに実際に開発(プログラミング)したり、テストしたりする工程のこと。
そして、上流工程を主に担当するのがシステムエンジニア(SE)、下流工程を担当するのが主にプログラマーです。
つまり、下流工程を担当するプログラマーは、上流工程を担当するシステムエンジニアに比べると年収の点でかなり劣ることになります。
「プログラミングを学ぶ → プログラマーになる → たくさん稼げるようになる」と考えているとしたら、それは間違っています。
技術力がないと稼げないから
本業で稼ぐにしろ、副業で稼ぐにしろ、技術力がなければ稼げません。
本業であれば、技術力が高い人が評価され、昇給したり出世したりします。
副業であれば、技術力が高い人が高単価の案件を受注することができます。
(仕事を依頼するなら、技術力が高い人に頼みたいですよね)
つまり、SEやプログラマーになりさえすれば稼げるようになるわけではないです。
当然といえば当然ですが、念のため。
使うプログラミング言語にもよるから
プログラミング言語はかなりたくさんの種類があります。
そして、プログラミング言語によって年収に差が出ます。
下の図は、人材業界のメディアであるHRog(フロッグ)さんが主要11メディアの掲載求人をもとにまとめた、プログラミング言語別の給与と求人件数を表したものです。
[引用元:2020年版プログラミング言語別年収ランキング]
ちなみにこの図における年収は、下限平均金額だそうです。
例えばR言語で言えば、年収は470万円以上ということ。
この図から、R言語やGo言語は求人数が少ない代わりに年収額が高いことが分かります。
逆にJavaは求人数は多いが年収額は低いですね。
プログラミング言語も、需要と供給の関係で値段が決まるようです。
ですから、どんな言語でもいいからとりあえず習得すれば稼げるようになるかと言えばちょっと違います。
10年後はどうなってるか分からないから
今はまだ「エンジニア不足」と言われているので大丈夫かもしれません。
でも、エンジニアの数が増えたり、AIが発達したりしたらどうなるか分かりません。
ただプログラミングができるだけでは、安く買いたたかれる可能性もあります。
10年後のことなんて誰にも分かりませんが、「プログラミングを学べばこれから先ずっと稼ぐのに困らない」という考えは危険かもしれません。
「プログラミングで儲ける」ために必要な視点
プログラミングがかなり一般的なものになり、プログラミング学習をする大人は増えています。
プログラミングスクールが乱立しているところからもよく分かります。
また、学校でもプログラミング教育が行われ、これからの学生はプログラミングを学んだうえで社会に出てきます。
すると、近い将来「プログラミングができる」こと自体は対して特別なことではなくなるでしょう。
つまり、「プログラミングができるだけ」ならそれほど価値がつかなくなるのです。
価値がなければ報酬は下がります。
となると、プログラミングで人より稼ぐための選択肢は2つ。
- とんがった技術力を身に付ける
- 「プログラミング×〇〇」で市場価値をあげる
とんがった技術力を身に付ける
要は差別化です。
人に負けないくらいの技術力を身に付ければ、高い値段をつけてもらえるでしょう。
具体的には以下のような方法です。
- 1つのプログラミング言語を完全マスターする
- 参入者が少ないプログラミング言語で技術を磨く
- どのプログラミング言語もあつかえるようになる
いずれにせよ、それなりに時間がかかります。
学生のときからガッツリ情報系の学習をしてきている人がどうしても強いですね。
「プログラミング×〇〇」で市場価値をあげる
プログラミングだけで勝負できそうにないなら、別の何かとかけ算しましょう。
例えば以下のような組み合わせ。
- プログラミング×教育
- プログラミング×金融
- プログラミング×物流
今やITはどの業界においても超重要で欠かせないものです。
ですから、各業界のスキルに加えてITスキルがあれば差別化できます。
未経験からエンジニア転職する場合に狙える戦略。
希少価値が上がれば、高い値段をつけてもらえる可能性が上がります。
おわりに
おさらいです。
- ITエンジニアの平均年収は高いから
- クラウドソーシングに高単価の案件があるから
- プログラマーの平均年収は低いから
- 技術力がないと稼げないから
- 使うプログラミング言語にもよるから
- 10年後はどうなってるか分からないから
- とんがった技術力を身に付ける
- 「プログラミング×〇〇」で市場価値をあげる
エンジニアになれば途端に稼げるようになれればいいんですけどね。
さすがにそうはいきません。
ただ、将来的に大きく稼ぐことができる可能性があることは間違いないです。
だからこそ、興味があるならできるだけ早く学び始めるのが吉。
長い目で見て、大きく稼ぐための戦略を練りましょう。