ども!だいす(@dice_motosensei)です!
具体的にどんな風に質問すればいいの?
今回はこんな疑問に答えていきます。
本記事の内容
- 下手な質問とは
- 質問の仕方が下手なエンジニアがまずい理由
- 上手な質問とは
あなたは、上手に質問できていますか?
いやそもそも「上手な質問」って何?って感じですよね。
筆者もエンジニア転職前はそうでした。
でも、プログラミングスクールに通って、そして現場で働いてみて、明確に質問力に差が出ると感じています。
(質問が下手な人は、上司の怒りを買っています笑)
エンジニア(特に新米)は、技術的な質問をすることがめちゃくちゃ多いです。
そんなときに、上手に質問することができれば周りと差別化できるんですよ。
そこで本記事では、質問が下手であることのリスクから、上手な質問の仕方までを解説。
本記事を読めば、人に質問するときの意識が変わりますよ。
特に、エンジニア転職希望者は必見です。
記事の信頼性
筆者は、2019年3月に小学校教員を退職。
その後、2019年4月からおよそ10週間プログラミングスクールに通い、同年8月にエンジニア転職を果たしました。
未経験からエンジニア転職、実務経験約1年の現役エンジニアです。
エンジニアに必須 上手な質問の5ステップ
まずは、エンジニアに必須とも言うべき上手な質問の5ステップがコチラ。
- 前提条件
- 実現したいこと、そのためにやったこと
- つまづいたところ
- 調べて分かったこと、やってみたこと
- 考えられる原因の仮説
上記5ステップを踏んで、整理して質問すればOK。
具体的なことは、記事後半で解説します。
下手な質問とは
「上手な質問」について解説する前に、「下手な質問」とは何なのかについても触れておきましょう。
典型的な「下手な質問」は下記のいずれかにあてはまっていることが多いです。
- 自分で調べない
- 情報が整理されていない
自分で調べない
これに関しては、はっきり言って論外。
自分で調べることもせずにいきなり質問するような人は、エンジニアとしてやっていけない可能性大です。
現代はGoogleという賢い検索エンジンがあるので、技術的なことも高確率で解決しますからね。
ちなみに、筆者のマネージャーが駆け出しだった頃、上司に質問したら「ググれカス!」と一蹴されたそうです…
さすがに言葉はひどいけど、まぁそういうことなんですよ…
情報が整理されていない
あるあるなのが下記パターン。
- 前提条件を伝えない
- 何が分かっていないのかが分かっていない
- 問題の切り分け(どこまでOKで、どこからダメなのか)ができていない
情報が整理されていない状態で質問を始めると、整理するところから始めないといけないんですよね。
下手な質問の例
ここで下手の質問例を1つご紹介。
なんか味が変なんですけど、どうしたらいいですか?
「はぁ!?」ってなりますよね笑
めちゃくちゃ極端な例ではあります。
でも、質問が下手な人ってホントにこんな感じなんです。
もうね、つっこみどころ満載。
上記の例で言えば、聞きたいことがいっぱいありますよね。
- そもそも何を作ってるの?
- どの工程で味がおかしくなったの?
- そのとき何をしたの?
- どういう味にしたいの?
質問している相手に質問返しされればされるほど、下手な質問だってことになります。
質問が下手なエンジニアはどうなるのか
てか、質問に答えるのも上司の仕事なんじゃないの?
それがね、ことエンジニアの世界ではそうでもないんですよ。
(エンジニア以外の業界でも同じような気もしますが)
成長しない
分からないことを「自分で調べない」。
はっきり言ってこれじゃ成長しません。
成長しているとしても、その角度が小さくなります。
分からないことをあーだーこーだしながら必死に調べる時間。
この時間が最も成長していると感じます。
そのチャンスを自分から放棄しているようなものですね。
相手の時間を奪う
この意識は強く強くもったほうがいいです。
職場に、「質問に何でも答えてくれる人」という役職はありません。
質問する相手にも当然自身の仕事があり、暇ではない。
「自分で調べない」「情報を整理しない」人は、相手のその貴重な時間を奪うことになるんです。
評価されない
成長しないうえに、いたずらに相手の時間を奪う人が評価されるはずがありません。
そして、評価されないということは、ポジションや年収にも影響してきます。
ITエンジニアにとって、質問力とはそれほど大事なものなのです。
上手な質問とは
そうはいっても、全く質問してはいけないわけではありません。
一人で2時間悩んだことも、質問したら5分で解決することもあります。
だから、「15分自分で考えて、それでも分からなかったら質問する」というようなルールを作るといいですね。
さらにここでは、よい質問の仕方について詳しく解説していきます。
上手な質問の例
冒頭で上手な質問の5ステップを示しました。
- 前提条件
- 実現したいこと、そのためにやったこと
- つまづいたところ
- 調べて分かったこと、やってみたこと
- 考えられる原因の仮説
これらの要素が盛り込まれている、上手な質問例がコチラ。
チキンカレーを作っています。
野菜や肉を水で煮込むところまではうまくいっています。
最後に仕上げるためにルーを入れて煮込みました。
だけど、普段食べているカレーの味に仕上がりません。
調べたところ、「弱火で5分程度煮込む」「火を止めてからルーを入れる」ということが分かりました。
やってみましたが、やはりうまくいきませんでした。
そもそも入れているルーが間違っている可能性もあると思うのですが、これで合っていますか?
また、他に考えられる可能性はあるでしょうか?
一つ一つの要素を見ていきましょう。
上手な質問のステップ1)前提条件
チキンカレーを作っています。
野菜や肉を水で煮込むところまではうまくいっています。
ポイントはこの辺り。
- 今何をやっているのか
- どこまでうまくいっているのか
この辺の前提条件が分からなかったら、相手は一体何のことを質問されているのか分かりません。
ここで、全体像をつかんでもらいます。
上手な質問のステップ2)実現したいこと、そのためにやったこと
最後に仕上げるためにルーを入れて煮込みました。
つまづきポイントの直前の状況ですね。
ここで、自分が質問したい部分にフォーカスします。
上手な質問のステップ3)つまづいたところ
だけど、普段食べているカレーの味に仕上がりません。
どんな結果になったのか、事実を伝えます。
業務のときであれば、エラー文や変数に入ってる値などを見せるとより状況が伝わります。
上手な質問のステップ4)調べて分かったこと、やってみたこと
調べたところ、「弱火で5分程度煮込む」「火を止めてからルーを入れる」ということが分かりました。
やってみましたが、やはりうまくいきませんでした。
はい、ここが重要ですね。
調べて分かったことを伝える。
そして、それを試した結果を伝える。
調べ方はいろいろあります。
- エラー文やつまづいたキーワードでググる
- 正しく動いているところと比較する
- 簡単な場合にして挙動を確かめる
上手な質問のステップ5)考えられる原因の仮説
そもそも入れているルーが間違っている可能性もあると思うのですが、これで合っていますか?
また、他に考えられる可能性はあるでしょうか?
分からないなりに、自分の見解は示す。
そのうえで、アドバイスを求める。
上手な質問と下手な質問を比較
なんか味が変なんですけど、どうしたらいいですか?
チキンカレーを作っています。
野菜や肉を水で煮込むところまではうまくいっています。
最後に仕上げるためにルーを入れて煮込みました。
だけど、普段食べているカレーの味に仕上がりません。
調べたところ、「弱火で5分程度煮込む」「火を止めてからルーを入れる」ということが分かりました。
やってみましたが、やはりうまくいきませんでした。
そもそも入れているルーが間違っている可能性もあると思うのですが、これで合っていますか?
また、他に考えられる可能性はあるでしょうか?
質問に答える立場になってみてください。
きっと前者の質問者にはイラっとすると思います笑
そして、後者の質問者を「有能だな」と感じるはず。
上記の5ステップに沿って状況を整理し、質問できるようになりたいものです。
おわりに
おさらいです。
- 自分で調べない
- 情報が整理されていない
- 前提条件
- 実現したいこと、そのためにやったこと
- つまづいたところ
- 調べて分かったこと、やってみたこと
- 考えられる原因の仮説
質問力は日々の生活で意識するだけで鍛えられます。
上手に質問することで、まわりと差をつけたいですね。